なぜ冬に多いのか
二つの物が触れて離れるとき、電子が片方へ移って電気がたまります。夏は空気中や肌の表面の水分がこの電気を少しずつ逃がすので、体にあまりたまりません。冬の空気は冷たく乾いていて、暖房を使うと室内の湿度はさらに下がります。すると体にたまった電気は逃げ場がないまま、ドアノブのように電気を通しやすい金属に触れた瞬間、一気に飛び出します。痛いのは、ごく短い時間に狭い面積へ電流が集中するからです。ほとんどは痛いだけで体に害はありませんが、場所によっては危険につながることもあります。
冬に静電気が増える理由と、湿度・服の素材・手の保湿・触り方でパチッを減らすコツ、ガソリンスタンドのように特に気をつけたい場所をまとめました。
二つの物が触れて離れるとき、電子が片方へ移って電気がたまります。夏は空気中や肌の表面の水分がこの電気を少しずつ逃がすので、体にあまりたまりません。冬の空気は冷たく乾いていて、暖房を使うと室内の湿度はさらに下がります。すると体にたまった電気は逃げ場がないまま、ドアノブのように電気を通しやすい金属に触れた瞬間、一気に飛び出します。痛いのは、ごく短い時間に狭い面積へ電流が集中するからです。ほとんどは痛いだけで体に害はありませんが、場所によっては危険につながることもあります。
いちばん効果が大きいのは、空気中の水分を増やすことです。感覚で判断せず、まず湿度計で今の値を確かめましょう。加湿器がなくても、洗濯物を室内に干したり濡れタオルを掛けたりすれば湿度は上がります。ただし上げすぎると窓に結露ができてカビにつながるので、窓に水滴が付き始めたら下げる合図です。加湿器を使うなら水は毎日替え、タンクもこまめに洗います。古い水をそのまま噴き出すほうが、静電気より大きな問題になります。
性質の違う素材同士がこすれるほど、電気は多く生まれます。ウールや起毛素材の上着の下に、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維を重ねて脱ぐときが特にひどくなります。綿は水分を含むので比較的起きにくい素材です。肌に触れる内側を綿にし、上着と下着の素材の差を小さくすると、脱ぐときのパチパチ音がはっきり減ります。市販の静電気防止スプレーは服の内側に使い、しみにならないか目立たない所で先に試します。
乾燥機でからからに乾かすと、最後の数分間に服同士がこすれて静電気が大きくたまります。乾ききる少し前に取り出してしばらく干しておくと、ずっと起きにくくなります。化学繊維の服は綿の洗濯物と分けて乾かすのがおすすめです。柔軟剤は繊維の表面をなめらかに覆って摩擦を減らすので静電気に効きますが、タオルに使うと吸水性が落ちるため、タオルには入れず規定量だけ使います。
肌が乾いているほど、電気は逃げにくくなります。手を洗った後と外出前にハンドクリームを塗るだけでも違いが出ます。髪が広がったり張り付いたりするのはブラシとの摩擦のせいなので、プラスチックより木のくしのほうが起きにくく、洗った後にコンディショナーで表面を整えるとよいでしょう。靴も関係します。厚いゴム底は電気を通さないので、歩くほど体に電気がたまりやすくなります。
すでにたまった電気は、一度にではなくゆっくり逃がせば痛みが減ります。指先で金属のノブに触れると、狭い面積に電流が集中していちばん痛くなります。代わりに手のひら全体で壁やドアに先に触れるか、鍵や硬貨を握ってその先でノブに触れると、火花は金属の先で飛ぶので手はほとんど痛みません。車から降りるときは、ドア枠の金属部分を握ったまま足を地面に着けると、座席から離れるときに生まれた電気が手を通して先に抜けます。
静電気の火花は小さくても、燃料の蒸気がある場所では火種になり得ます。セルフ給油では、給油機にある静電気除去パッドか車体の金属に先に触れてから給油口を開けましょう。給油の途中で車に乗り降りすると座席との摩擦でまた電気がたまるので、終わるまで外にいるか、もう一度金属に触れてからノズルを持ちます。パソコンの部品を交換するときも、電源を切ってケースの金属に触れて電気を逃がしてから基板を持たないと、部品を傷めることがあります。
加湿器をつけて安心していても、実際に測ると湿度がほとんど変わっていないことはよくあります。広い居間に小さな加湿器一台では足りないこともあるので、湿度計で確かめましょう。身に着けるタイプの静電気防止ブレスレットやキーホルダーは効果の評価が分かれるため、湿度や素材のように原因を減らすほうを先にするのが確実です。特定の椅子やカーペットの上だけ特にひどいなら、その素材が原因かもしれないので、カバーを綿に替えてみます。冬の間に静電気を完全になくすことはできませんが、原因を二つ三つ減らすだけでパチッとする回数は目に見えて減ります。
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